さまざまなイベントシーンで活躍しているプロジェクター用スクリーン。当社では一般的な会議室でも使用可能な100インチスクリーンから、横幅20メートル以上もある920インチスーパーワイドスクリーン、またスクリーン裏にスピーカーを設置できる850インチの映画上映用スクリーンなど幅広いラインナップのスクリーンを取り揃えています。今回はそれらの中でも、少し異なる特徴を持つスクリーンをご紹介したいと思います。
今回ご紹介するのは、スタンフル社製「300インチフルホワイトスクリーン」です!
フルにホワイトだから「フルホワイト」
フルホワイトスクリーンは、ずばり「縁まで白いスクリーン」。全投射面がスクリーンとしての有効画面となっています。
一般的なスクリーンは「マスク」と呼ばれる黒い縁取りがされています。スクリーンの白い部分(投影部分)はプロジェクターから投射される光を反射させますが、黒いマスク部分は光を吸収し反射させることはありません。これにより映像の輪郭がくっきり際立つという特徴があります。また、マスク部分が繊細なスクリーン生地を保護する役割も担っています。
一方で、フルホワイトスクリーンにはこのマスクがありません。周辺空間とスクリーンのハッキリした境界線をあえて無くすことでスクリーン自体の存在感が抑えられ、空間に映像がふわりと溶け込んだかのような雰囲気が作り出されるのが特徴です。
黒いマスクによる「くっきり効果」とマスクが無いフルホワイトの「ふんわり効果」。どちらも映像演出に一味加えてくれる存在です。
浮かぶ映像演出
当社所有のフルホワイトスクリーンはスタンドによる「自立設置」とワイヤーによる「吊り設置」のどちらでも利用可能です。それぞれの設置方法により、映像の見え方や雰囲気、またステージ空間の趣きも異なるのがホワイトスクリーンの最大の特徴です。
たとえば、ステージ上に300インチサイズのフルホワイトスクリーンを3面並べて、1枚の風景映像を投影することでリアルな背景を作り出すこともできますし、大勢の人々が行き交う映像であれば、ステージ上に街の雑踏を再現することも可能です。投影するコンテンツ次第でステージや会場に別世界を出現させることができます。
また、ステージの上部に設置することであたかも空間に映像が浮かんでいるような演出も可能です。大きい映像が宙に浮いているという不思議な光景により、オーディエンスはVRやARなどとは異なる没入感を体験することができます。
こちらは海外で実施された展示会での様子。ブースの上に斜めに吊られたフルホワイトスクリーンは、映像の窓がぽっかり開いたように見えます。高輝度プロジェクターによって鮮やかに投影された映像は、遠くからでも足を止めて見入ってしまうほどの強力なアイキャッチで、シンプルに映像だけを見せるというとても興味深い演出です。
ご紹介しましたように、フルホワイトスクリーンはステージや空間に幻想的で独特な雰囲気をもたらしてくれるとても個性的なスクリーンです。一味違う演出方法をお探しの際にはぜひ取り入れてみてください。設置方法やコンテンツの作り方、プロジェクター選定や映像システムの組み方などお気軽にご相談ください。
※本文中画像内のスクリーンは一部当社所有のものではございません。フルホワイトスクリーンの活用例としてご紹介させていただいております。ご了承ください。